市中を流れる錦川沿いにある小高い山の上に、総合運動公園が整備され、その一角に展望休憩所が計画されました。付近は風致地区に指定されており、計画上、建物の形態・色・材質などにさまざまな制限を受けました。対岸の岩国山に向けた計画軸を中心とした矩形でシンメトリーな平面形状は、周囲の豊かな自然に対峙する力強い建築を目指しています。内部に足を踏み入れれば、建物中央に配された列柱とレベル差による明快な内部空間、そして眼前に広がるパノラマが人々を出迎えます。景色とともに時間を過ごす、絶好の場所となっています。