オフィス
MH office
デザイン
三鷹市に本社を構える、物流会社を統括するホールディングスのオフィスビル。都道に面した敷地は南北に長く、将来の敷地有効活用を踏まえて敷地を分割した上で、位置指定道路の引込みや集合住宅の増築を段階的に行う、第一期の計画。ホールディングスとは多様な会社を包括するシステムであり、ゆえに会社の顔となるその建築も、画一的なものでなく、多面的に捉えられるものであってほしい。計画に際し、物流業・運送業に端を発する会社の、仕事の確実性や徹底した規則そのものを体現する建築が相応しいと考えました。
建物の性格上、周囲に埋もれてはならず、かといって存在が突出し過ぎるのも好ましくない。そこで、プライバシーの確保と開放性、騒音振動への配慮、外観の近寄り難さを避け親密な建物とする、等の条件を満足させるため、同じような立面でありながら、建物の四周においてそれぞれ性格の異なる顔をつくっています。
視認性の高い北面は開口部と壁が規則的に反復し、東面は増築時の長い立面計画を見据えて開口部と壁がスパンを変えて反復する構成としました。ともに折板状の外壁がそのままインテリアへ持ち込まれ、南面・西面は隣接する住宅や共同住宅に応じてポツ窓や引違い窓が現れます。
単純でありながらも力強さをもった構えで、調度品の設えによって建築の表情に大きく変化を加えられる等、地域に長く根差した会社の本拠地として時の流れに耐え得る建築を目指しました。
[media]
・TECTURE MAG MH office掲載
・ARCHDIALY MH officeが 2021 building of the year にノミネート
・gooood.cn MH office掲載
・ARCHDIALY MH office 掲載
・architecturephoto.net MHビル掲載
要望・条件・環境
・執務環境の質
・絶対高さ、高度斜線、日影 規制による建物高さの制限
・明確な会社のプレゼンス
構造・規模
壁式鉄筋コンクリート造 地上3階
敷地面積 : 147.15㎡ 建築面積 : 83.25㎡ 延床面積 : 250.59㎡